お使いのデバイスはWindows 11 OSで、BIOSメニューでバーチャライゼーション項目を「Enable(有効)」に設定してもかかわらず、仮想化機能が利用できない場合、以下の対処法を一度お試しいただければ幸いです。 

一、現在VT有効になっているかを確認する

 

まず、お使いのPCがVT対応かどうか、VT有効化かどうかをご確認ください。

<VT有効化を確認する方法>

有効化することができない際の対処法も一度確認しただければ幸いです。

<VTの有効化に失敗した際の対処法>

 

二、『仮想化ベースのセキュリティ』(VBS)を無効にする

 

以上の対処法を試してみても改善されない場合、VBSを無効にすることで解決できる可能性があります。

(VBSに関する紹介はこのページの三と四を参照してください)

1、VBS有効化を確認する方法

 

MSInfo32を検索し、システム情報をクリック

 

「システム情報」の中から「仮想化ベースのセキュリティ」の状態を確認

「無効」あるいは「有効」の表示があり、「有効」と表示されるときは次の手順で操作してください

 

2、VBSを無効にする方法

方法一

「スタート」 → 「設定」 → 「更新とセキュリティ」 → 「Windowsセキュリティ」の中から「Windowsセキュリティを開く」ボタンをクリック

「デバイス セキュリティ」→「コア分離」→「コア分離の詳細」

「メモリ整合性」をオフにする→パソコンを再起動

方法二

regeditを検索し、「レジストリ エディター」をクリック

以下のところへ移動

【キー】HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\DeviceGuard

「EnableVirtualizationBasedSecurity」の数値を「0」に設定(「0」は無効、「1」は有効)

*「EnableVirtualizationBasedSecurity」という項目が表示されない場合、右クリックして新しいDWORD(32ビット)を追加し、名前を「EnableVirtualizationBasedSecurity」、値を「0」に設定してください。

 

操作完了後、パソコンを再起動

方法三

「スタート」を右クリック → 「Windows PowerShell(管理者)」→以下の内容の入力して→「Enter」→パソコンを再起動

入力内容:

bcdedit /set hypervisorlaunchtype off

 

方法四

*Windows Homeでは、この方法は使用できません。

gpedit.mscを検索し、gpedit.mscをクリック

以下のところへ移動

【キー】ローカル コンピューターポリシー\コンピューターの構成\管理用テンプレート\システム\DeviceGuard

「仮想化ベースのセキュリティを有効にする」→「無効」→「OK」→「適用」

3、システム情報を再確認

設定終了後、「システム情報」に戻り、「仮想化ベースのセキュリティ」が「無効」になれば、設定成功です。

三、VBSとは?

VBS(Virtualization-based Security)は、ハードウェアとソフトウェアの仮想化を利用してシステムのセキュリティを強化する機能です。

システムの重要な部分をWindowsから独立した仮想マシン上で動かすことにより、悪意のあるコードやマルウェアからの直接の被害を防ぐことができます。

Windows11の場合、ハードウェア構成やBIOS設定などの条件が合えば、インストール時に自動でVBSが有効化されます。

パソコンの安定性を高める効果が大きいので、主に企業や組織のユーザーを対象としています。

しかし、この機能によりゲームパフォーマンスが低下する可能性もあります

ゲームやエンターテインメントのためにパソコンを使っている場合、VBSはそれほど重要な機能ではありませんので、ゲームのパフォーマンスを確保するため、オフにすることをお勧めします。

四、VBSをオフにする場合

メリット

Androidシミュレーターが快適に使用できる

ゲームパフォーマンスを向上させる

デメリット

デバイスの安全性を低下させる

仮想マシンを使用している場合、Hyper-Vの使用や機能に影響を与える可能性がある

(通常のゲーム機では、この機能をオフにすることをおススメです。オフィス用PCではオススメしません)